合法の粉末から麻薬成分を含む液体を製造したとして、京都府警は16日、東京都東久留米市の無職、東薫亨(まさゆき)容疑者(25)と、宮崎県児湯郡の無職、井上堅士郎容疑者(40)を麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的製造)の疑いで9月25日に逮捕したと発表した。 逮捕容疑は4月14日~5月13日ごろ、両容疑者は共謀して、宮崎県にあるマンションの一室で、合法のCBD(カンナビジオール)粉末から、麻薬であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)類を含む液体を営利目的で製造したとしている。東容疑者は黙秘、井上容疑者は容疑を認めているという。 府警捜査5課によると、両容疑者は他人名義のキャッシュカードを売買する闇バイトでつながったが、直接の面識はない。通信アプリ「テレグラム」を通じて、両容疑者が「THCオイル50グラムを製造しよう」「1グラム1500円で販売しよう」などとやりとりしていたのを確認。東容疑者が指示役、井上容疑者が製造や発送を担っていたとみられる。 府警は具体的な製造量、販売実績については明らかにしていない。両容疑者は10月16日付で起訴された。【資野亮太】