SNSでつながり覚醒剤密売「匿流」7千万円売り上げ 福井県警など容疑で4人逮捕

覚醒剤を密売したとして、福井県警と関東信越厚生局麻薬取締部の合同捜査本部は11月29日、覚醒剤取締法違反(営利目的所持、同譲渡、使用)の疑いで東京都新宿区、指定暴力団住吉会系組員の男(54)ら男女4人を逮捕したと発表した。県警組織犯罪対策課は、交流サイト(SNS)を通じてつながる「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」の犯行とみて捜査している。 ほかに逮捕したのは▽東京都新宿区、無職の女(25)▽同、風俗店従業員の女(21)▽大阪市中央区、風俗店従業員の男(25)-の3容疑者。 同課によると、組員の男が指示役、他の3人が現金回収や覚醒剤の発送作業などを担い、SNSを使って全国で密売していた。2022年9月からの2年間で、少なくとも500人から7千万円を売り上げていた。 グループは2月14日ごろ、都内から岐阜県の30代男性に覚醒剤約0・2グラムを郵送し約2万2千円で譲り渡し、9月10日、都内のマンション一室で営利目的で覚醒剤若干量を所持した疑いなどがもたれている。同課は4人の認否を明らかにしていない。 県警などは、この密売組織の顧客として県内の3人を含む計23人を摘発。都内のマンションなどから覚醒剤約60グラム(末端価格400万円)や現金約700万円などを押収した。

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