違法薬物の譲り渡しなどをしたとして「匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)」の複数のメンバーが郡山署に逮捕された事件で、グループのリーダー格とされ、麻薬特例法違反(譲渡)などの罪で起訴された本籍福島県郡山市、無職の男(37)の裁判員裁判判決公判は17日、地裁郡山支部で開かれ、下山洋司裁判長は懲役8年、罰金300万円、追徴金約778万円(求刑懲役10年、罰金300万円、追徴金約778万円)を言い渡した。 下山裁判長は判決理由で、麻薬密売グループの一員として規制薬物の仕入れや注文窓口などの役割を担い、仕分け作業などを雇った共犯者にも行わせるなどし、「グループ全体の上位者とは断定できないが、小売としては主導的な立場にあった」と結論づけた。 判決によると、男は仲間と共謀の上、昨年1月5日ごろ~11月18日の間、複数人に、規制薬物などを売り渡す行為を業としてするなどした。また昨年11月、覚醒剤や麻薬などを所持し、覚醒剤を使用した。