大阪府警の警察官を情報漏洩容疑で逮捕 「捜査に必要」と偽り入手か

事件捜査に必要だとして企業などに書類を示して情報を取り、知人に漏らしたとして、大阪府警は22日、羽曳野署地域課の警部補草川亮央容疑者(56)を地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で逮捕した。 また、府警の元警察官で行政書士の道沢正克容疑者(68)も同法違反(そそのかし行為)容疑で逮捕した。 捜査関係者への取材でわかった。 府警は、こうした情報は実際の事件捜査には必要がなかったもので、草川容疑者が書類を偽造した疑いがあるとみている。 ■元警察官の業務に悪用か また、道沢容疑者の行政書士などの業務に悪用された可能性があるとみて、両容疑者間の金銭の授受の有無も含めて全容解明を進める。 捜査関係者によると、2020年ごろから羽曳野署刑事課で知能犯罪の担当係長だった草川容疑者は「捜査関係事項照会書」を作成し、企業などに情報を照会。取り寄せた情報を道沢容疑者に漏らした疑いがある。 道沢容疑者は草川容疑者にこれらの情報を漏らすように依頼して、そそのかした疑いがある。 捜査関係事項照会書は、警察が企業などの団体から情報を入手する任意捜査の一つだ。 刑事訴訟法に基づく手続きで、求められた側は回答する義務があるとされるが、拒否をしても罰則はない。 府警は、草川容疑者による照会書偽造の疑いのほか、公務員職権乱用容疑なども視野に調べる方針。

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