「ブルーボーイ事件」冒頭20分がマンガに、性別適合手術をめぐる事件を描く

映画「ブルーボーイ事件」冒頭約20分のコミカライズ版が、作品の公式Xアカウントで公開された。 本作は、1960年代の高度経済成長期、東京オリンピックや大阪万博に沸く日本で実際に起きた事件を題材とした物語。国際化に向け売春の取り締まりが強化される中、性別適合手術を受けた通称ブルーボーイたちを一掃するため、検察は手術を行った医師・赤城昌雄を逮捕する。同じ頃、東京の喫茶店でウェイトレスとして働くサチは、恋人と支え合いながら幸せな日々を送っていた。そんなある日、裁判で赤城の弁護をすることになった弁護士・狩野卓がサチを訪ね、性別適合手術を受けた証人として出廷してほしいと頼む。 マンガ家・新庄花純によるコミカライズ版で描かれるのは、サチと狩野が出会うシーンまで。「性別適合手術が合法か否か」を問う裁判の証人として出廷したのは、手術を受けた女性たちだ。彼女たちは手術を受けたことで幸せなのか不幸なのかという議論が裁判で注目された。マンガは証言台に立つサチのカットから始まる。 トランスジェンダー当事者である飯塚花笑が監督した「ブルーボーイ事件」は11月14日に全国でロードショー。トランスジェンダー女性を対象としたオーディションで選ばれた中川未悠がサチを演じ、サチの恋人・若村篤彦役で前原滉、医師の赤城役で山中崇、弁護士・狩野役で錦戸亮、検事・時田孝太郎役で安井順平が出演。そのほか渋川清彦、中村中、イズミ・セクシー、真田怜臣、六川裕史、泰平らもキャストに名を連ねる。 ©2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加