70代女性が2400万円をだまし取られる特殊詐欺被害 “ニセ警察官”に「身の潔白を示すには口座の金を調べる必要がある」などと言われ… 新潟・佐渡市

警察官らをかたり「身の潔白を示すには口座を調べる必要がある」などとして、新潟県佐渡市に住む70代女性が現金およそ2400万円をだまし取られる被害に遭っていたことが分かりました。警察は特殊詐欺事件として捜査するとともに、同様の被害が相次いでいるとして、注意するよう呼び掛けています。 ■「あなたが事件に関与しているか調べないといけない」 警察によりますと、今年9月26日午後3時ごろ、女性の自宅に実在する通信事業者を名乗る男から電話がありました。男は「警察が用事があるようなので、警察に電話をつなぐ」などと話したということです。 その後、検察官を名乗る男が電話に出て、「詐欺事件を検挙した。あなた名義の口座と携帯電話を詐欺グループが使っていた。あなたが事件に関与しているか調べないといけない」などと言われたほか、さらに検事を名乗る男が電話に出て、「警察と捜査している。警察官とよく話をしてもらいたい」などと言われたということです。 ■「口座の中の金を警察で調べる必要がある」 9月29日、再び警察官を名乗る男が女性に電話をかけてきました。 男は「身の潔白を示すには、口座の中の金を警察で調べる必要がある。お金は返金される」などと女性に言い、女性は29日から10月14日までの間、複数の口座から現金を引き出し、相手の指示通りに現金を自宅保管していたということです。 その後、10月15日に警察官を名乗る男から「今から金を取りに行くので、現金を車庫に置いておいてください。刑事が取りに行きます」と言われた女性は、午後1時ころ、指示通りに現金およそ2400万円をビニール袋に入れて車庫に置いたところ、午後2時ころに現金を入れた袋がなくなっていたということです。 警察によりますと、相手側からはその後も女性に連絡があったということですが、女性の様子を心配した家族が話を聞いたところ、詐欺被害に遭っていたことがわかり、警察に届け出たということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加