ベネズエラ、トリニダード・トバゴ近海での米軍演習を「挑発」と非難

【AFP=時事】ベネズエラ政府は26日、米軍艦が軍事演習のために隣国トリニダード・トバゴに到着したことを「挑発行為」と非難し、さらに米中央情報局(CIA)と関係のある傭兵グループを逮捕したと主張した。 米軍艦「グレーブリー」がこの日、トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインに入港した。30日まで同国に滞在予定で、その間、米海兵隊が現地の防衛部隊と共同訓練を実施する。 この演習は、ドナルド・トランプ米大統領による中南米の麻薬密輸組織に対する軍事作戦の一環で、特にトランプ氏の宿敵であるベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を標的としている。 米軍は、麻薬を密輸していたと主張する船舶を少なくとも10隻を爆破し、少なくとも43人を殺害したとされる。トランプ氏はまた、ベネズエラ国内の麻薬組織(カルテル)に対する地上攻撃も示唆している。 マドゥロ政権は、「カリブ海での戦争を引き起こすことを目的とした、CIAと連携したトリニダード・トバゴによる軍事的挑発を非難する」との声明を発表した。 また「グレーブリー」の寄港から数時間後、ベネズエラ政府は「偽旗作戦」を仕掛けたとして「傭兵グループ」を逮捕したと発表した。当局は、この作戦が「本格的な軍事衝突」に発展する可能性があると非難した。【翻訳編集】 AFPBB News

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