麻薬カルテルを取材のジャーナリスト、遺体で発見 現場にメモ残される メキシコ

(CNN) メキシコで麻薬カルテルを取材していたジャーナリストの男性が遺体で発見された。男性が勤務していたニュースサイトの「コンテクスト・デ・デュランゴ」が伝えた。 死亡したのはミゲル・アンヘル・ベルトラン記者。毛布にくるまれた遺体が25日、麻薬組織が横行するシナロア州の都市マサトランとデュランゴ州を結ぶ幹線道路上で発見された。 ベルトランさんの遺体は息子が確認した。息子が最後にベルトランさんに会ったのは23日だった。 地元メディアによると、遺体の横には「デュランゴの人々に対する虚偽の中傷を広めた」という内容のメモが残されていた。 こうしたメモは、麻薬組織が自分たちを追及する相手に対する警告として残すことが多い。 ベルトランさんはコンテクストなど複数のメディアと契約しているほか、ブログや動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を通じて犯罪関連のニュースなどを伝えていた。 死の数日前には、ギャングのリーダーとされる容疑者の逮捕に関する動画をティックトックに投稿していた。 コンテクストは声明を発表してベルトランさんを追悼した。 国境なき記者団によると、メキシコはジャーナリストにとって最も危険な国の一つ。同国で今年に入って殺害されたジャーナリストはベルトランさんが9人目だった。 米大陸の報道機関でつくる米州報道協会は、ベルトランさんの殺害を非難。当局に対して加害者の摘発を強く求めた。

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