「闇バイトは負の連鎖」「バイトなんて捨て駒さ」警察が高校生に訴える 若者の相談者・逮捕者相次ぎ緊急啓発 熊本

いわゆる「闇バイト」に高校生たちが関わらないようにするために、警察が熊本県内の高校で啓発を始めています。 ■『その日に給料は渡せるよ』応募したバイトは… 「闇バイトは負の連鎖」「バイトなんて捨て駒さ」 啓発は“募集する側”の心理を表すスライドから始まりました。SNSを通じて闇バイトに勧誘した疑いで県内の高校生が逮捕されたことなどを受け、警察が緊急で始めたものです。 12月2日、熊本市の文徳高校では生徒約1100人を前に、熊本中央署の警察官が闇バイトの勧誘の手口や対策を紹介しました。 熊本中央署 生活安全課少年係主任 松田志保巡査部長「『その日に給料は渡せるよ』などと皆さんが足を踏み入れやすいような言葉で勧誘してきます」 具体的には、「短期間で高収入」などのうたい文句でSNSを通じてバイトを募集し、学生証を撮影して送るように要求。その後、断ろうとしても個人情報をネタに脅してくる手口などが紹介されました。 また闇バイトは「テレグラム」など匿名性の高いアプリをインストールさせることも特徴の一つと指摘しました。 そのため警察は、「『高収入』『簡単』『即金』などをうたうアルバイトのほか、秘匿性の高いアプリのインストールを求められたり、個人情報を送るように誘導されたら疑って」と呼びかけ、SNSを通じたアルバイトなどに応募しないように 求めています。 話を聞いた高校生は。 話を聞いた生徒「友達から『私もやってるよ』って言われたりしたら、ちょっと危ないなとは思いますが、やはりそこは自分の中の判断をつけてきちんと選んでいきたい」 警察は今年中に熊本県内すべての高校で啓発を行う予定です。 ■「闇バイト」勧誘されたら… 警察は「だまされているかも」と感じた段階や、少しでも関わっていると気付いた段階で、近くの警察署や110番通報などに連絡してほしいとしています。これは、時間がたつほど被害が大きくなる恐れがあるためです。 ■すでに個人情報を渡してしまったら 個人情報が相手に渡っていたとしても、警察は「安全を最優先して保護する」と強調しているので、安心して相談してください。

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