住宅街の路上で男性を包丁で切りつけ、殺害しようとしたとして、福岡県警は29日、福岡市中央区の無職の男(85)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕し、発表した。 中央署によると、男は29日午前6時すぎ、同区梅光園3丁目の路上で、同区に住む男性(65)に馬乗りになって包丁で体に切りつけ、殺害しようとした疑いがある。男性はひじと頰に切り傷を負い、軽傷だという。 男は「包丁で傷つけた。金を取りに来る(詐欺事件の)『受け子』と思い込んだ」と供述しているという。 被害男性は出勤途中で、詐欺には関わっていないと県警はみている。2人に面識はないとみられるという。 付近をジョギングしていた男性警察官が目撃し、110番通報しながら男を制止した。 男は右手に1本、左手に2本の包丁を持っていた。右手の包丁を腹部に向け、避けて転倒した男性に馬乗りになったとみられるという。 現場は福岡市地下鉄七隈線六本松駅の南約900メートルの住宅街。(根元紀理子)