大阪市西成区の集合住宅の一室で6月、住人の女性(当時52)が遺体で見つかった事件があり、大阪府警は29日、女性の夫で建築業の浅野均容疑者(59)を殺人容疑で公開手配したと発表した。 捜査1課によると、6月24日午前10時ごろ、同区千本南1丁目の集合住宅の一室で、浅野容疑者の妻で介護職員の由有子さんが血を流して死亡しているのが見つかった。 由有子さんの首や背中には計十数カ所の刺し傷や切り傷があり、司法解剖の結果、死因は失血死だった。 府警は殺人事件とみて捜査を始め、付近の防犯カメラ映像や現場の状況などから、同居する夫の浅野容疑者が由有子さんを殺害した疑いが強まったとして、7月8日に逮捕状を取得していた。 浅野容疑は事件後に自転車やレンタカーを使い逃走し、大阪や京都のインターネットカフェなどを利用していたという。 事件3日後の6月27日午後10時ごろ、京都府宇治市内のコンビニエンスストアの防犯カメラ映像で確認できたのを最後に行方が分からなくなっているという。 浅野容疑者は身長180~185センチ。細身で、メガネをかけているという。 情報提供は西成署刑事課強行犯係(06・6648・1234)へ。(宮坂知樹)