ICC所長「攻撃にさらされている」 逮捕状に制裁圧力や職員脅迫

国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)の赤根智子所長は2日、ICC加盟国の年次総会で演説した。ICCへの経済制裁の可能性や、職員へ脅迫が相次いでいることを挙げ、「ICCが攻撃にさらされている」と危機感を示した。 ICCは11月、パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相らに逮捕状を発行した。 赤根氏は演説で「(ICCが)あたかもテロ組織かのように、国連安全保障理事会の常任理事国から厳しい経済制裁をちらつかされている」と指摘。「私たちの機能を政治化しようとする試みは断固として退ける」と述べた。イスラエルを支援する米国の下院は6月、ネタニヤフ氏らへの逮捕状の請求を受けてICCの関係者に対する制裁法案を可決している。

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