夫婦死亡事故受け警察が取り締まり強化 10日間で“ひき逃げ”7件発生「絶対見ている目がある」=静岡

静岡県内で交通死亡事故が相次いでいることを受けて、県警は取り締まりの強化に乗り出しました。速度超過とひき逃げ、この2つの違反への対策が重点ポイントです。 <鈴木康太記者> 「掛川市の県道です。日没が近くなり、警察はスピード違反を取り締まる機械を設置し始めました」 警察が速度違反の取り締まりを強化したのは、悲惨な事故が起きたばかりの現場です。11月4日午後5時半頃、交差点で乗用車同士が衝突。一方の乗用車に乗っていた60代の夫婦が亡くなりました。現場は見通しがよく、普段からついスピードが出てしまいがちな道路です。 もう1つ、県警が気を揉んでいるのがひき逃げ事件の多発です。 11月5日までの10日間に県内では、死亡ひき逃げ事件が2件、重傷ひき逃げ事件が1件、軽傷ひき逃げ事件が4件確認されています。 5日夕方には静岡県富士市松岡で高齢の男女2人をはねて逃走したとして、静岡県富士宮市西山の自称アルバイト従業員の男(51)が逮捕されました。現場近くにいた人がスマートフォンで事故の様子を押さえていたことが逮捕につながったということです。 <掛川警察署 吉田剛志交通課長> 「安全という意識を全員が我が事と捉えて安全確認、安全速度等を意識していただければ防げる。どんな事故でも絶対見ている目がありますので、事故を起こしたら大小問わず申告する、届出することを改めてしていただきたい」 警察は11月6日から3日間、スピード違反の摘発など県内全域で取り締まりを強化し、交通事故を防ぎたいとしています。

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