乗用車で時計店に突っ込み、商品を盗もうとしたとして、警視庁捜査3課と栃木県警、大阪府警との合同・共同捜査本部は、窃盗未遂などの疑いで、いずれもブラジル国籍、愛知県豊橋市の職業不詳、クリスチャン・ペレイラ・マチイ容疑者(21)ら男3人を逮捕した。3人のうち2人は容疑を認め、1人は留保している。 逮捕容疑は6月16日午前3時ごろ、栃木県佐野市内の時計店1階の出入口脇に乗用車を衝突させて強化ガラスなどを破壊し約800万円の損害を与え、店内に侵入して商品を盗もうとしたとしている。店内のドアなどを開錠できず、何も盗まず指示役が用意した別の車で立ち去っていた。 捜査3課によると、3人は実行役で、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で指示役と連絡を取っていたといい、匿名・流動型犯罪グループによる事件とみている。3人の一部が7月に東京都内で発生した別の窃盗事件にも関与したとみて、関連を調べている。