逮捕の母親「医師に見せた」 知人にうそ、虐待発覚恐れたか 警視庁

同居する女児に十分な食事を与えず衰弱させたなどとして、30代の母親と20代の内縁の夫が再逮捕された事件で、母親が知人に対し、女児がやせ細っていることについて「医師に見せている」と説明していたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。 実際には受診させておらず、警視庁捜査1課は、母親が虐待の発覚を恐れ、虚偽の説明をしたとみて調べている。 母親と内縁の夫は、1日1食にするなど女児に十分な食事を与えなかった上、7月中旬ごろには低栄養状態で体調が悪化していると認識していたのに医療機関を受診させなかったとして、保護責任者遺棄容疑で再逮捕された。 捜査関係者によると、母親は知人に対し、女児が衰弱していることについて「病院を受診しているがこのような状態だ」と説明。知人が数日間預かっている間に、偶然知人宅を訪れた学童保育関係者が、室内にいる女児の姿をみて「異常な痩せ方をしている子どもがいる」と児童相談所に通報し、事件が発覚した。 女児は児相に保護された際、約5カ月前より体重が約10キロ減少し、自力で歩行や食事ができないほど衰弱。母親と内縁の夫は医療機関を受診させなかったことについて「虐待の発覚を免れるためだった」と供述しているという。

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