性的サービス従事させたか 12歳タイ人少女の母親に逮捕状 滞在期限超過で台湾で拘束中

東京・湯島の個室マッサージ店で12歳のタイ国籍の少女が違法に働かされていた事件で、警視庁が児童福祉法違反の疑いで、20代の母親の逮捕状を取ったことが12日、捜査関係者への取材で分かった。斡旋業者なども絡んだ人身取引の可能性があり、タイ警察の幹部が11日から来日し、日本側と意見交換している。 捜査関係者によると、母親は6月下旬、みだらな行為をさせられると知りながら少女を店に引き渡した疑いが持たれている。 少女は母親に連れられ、6月27日に15日間の短期滞在資格で来日。母親は翌日に姿を消し、少女は店の台所で寝泊まりして1カ月間で約60人の客に性的サービスをさせられていたという。母親は7月10日に少女のもとを訪れ、「また日本に迎えに来る」と告げた後、出国。少女が9月に東京出入国在留管理局(港区)に助けを求めて発覚した。警視庁は今月4日、労働基準法違反の疑いで店の経営者を逮捕していた。 少女は「母親は日本を拠点に台湾やシンガポールなどに出稼ぎに行き、性的マッサージの仕事をしていた」と話しており、台湾当局は8日、母親を台湾で拘束したと明らかにした。母親は29歳で、9月に台湾を訪れ、既に滞在可能期間を超過していたという。 少女は母親と過ごしたことはほとんどなく、タイでは妹と祖父母と暮らし、中学校に通っていた。来日当日に店で母親から性的サービスの方法を教えられ、店では男性客から性交を求められることもあったという。

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