大阪府警巡査部長、別の捜査対象者にも暴行か 暴行陵虐の罪で追起訴

家宅捜索中に捜査対象者の男性に暴行を加えたとして、大阪府警捜査4課の警察官2人が8月に逮捕・起訴された事件で、2人のうち巡査部長の阪口裕介被告(33)が、現場にいた別の男性に対しても暴行を加えた疑いがあることが、捜査関係者などへの取材でわかった。 阪口被告は7月15日、女性を性風俗店に紹介していたとされる国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」の拠点を捜索中、警部補の時長力被告(51)と共謀するなどし、捜査対象者の20代男性に暴行したとして逮捕・起訴された。 現場の大阪市西区のレンタルオフィスの一室には3人の捜査対象者がおり、阪口被告は同15~16日、被害男性とは別の20代男性に対しても腹部を多数回殴ったり蹴ったりする暴行を加えた疑いがあるという。 府警は10月、この男性を暴行したとして、阪口被告を追送検。大阪地検が同31日、特別公務員暴行陵虐罪で追起訴した。 2人は公判中。いずれも8月の起訴分の起訴内容を認めており、阪口被告は「職務の範囲を超えていた」などと述べていた。 検察側は公判で、阪口被告は捜索中、スマートフォンのパスコードを教えるよう被害男性に伝えたが、応じなかったため立腹し、暴行したなどと指摘した。 現場では当時捜査員24人が捜索中だった。府警は起訴された2人以外の暴行への関与についても捜査している。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加