掛川市大坂の民家の冷凍庫内に当時5歳の女児の遺体が遺棄された事件で、掛川署と静岡県警捜査1課は12日、死体遺棄容疑で逮捕していた無職の母親(37)=同所=を殺人の疑いで再逮捕した。県警は、娘の父親が自宅を長期間不在にしていたことなど、家庭環境の変化が影響した可能性があるとみて、事件に至った経緯を慎重に調べている。 再逮捕容疑は9月中旬、自宅で長女を何らかの方法で窒息させ、殺害した疑い。同署によると、共犯者はいないとみられ、殺害後に遺体を冷凍庫に遺棄したとされる。県警は認否を明らかにしていない。 母親は9月16日午前、市内で交通事故を起こし、現場に駆け付けた同署員に「娘がいなくなった」と申告。同日正午ごろ、容疑者宅から長女の遺体が見つかり事件が発覚した。死後、数日たっていたとされる。遺体に目立った外傷はなく、司法解剖の結果、死因は窒息死だった。 近隣住民は昨年12月、容疑者と長女、長女の父親の3人でいるところを確認していたが、事件前後には父親は長期間不在にしていたとみられる。