不動産会社「ハナマサ」（東京）の偽造した株式譲渡契約書や株券を裁判所に提出したなどとして、警視庁暴力団対策課は13日までに、有印私文書偽造・同行使などの疑いで、職業不詳松沢泰生容疑者（74）＝東京都渋谷区大山町＝ら男女3人を逮捕した。 いずれの認否も明らかにしていない。 同課によると、2022年12月ごろ、同社が埼玉県東松山市に所有していた約4万平方メートルの土地が約10億円で売却され、松沢容疑者の関連会社など2社に約8億円が還流された疑いがある。同課は、同容疑者らが会社の乗っ取りを図った上、売却に関与していたとみて詳しく調べる。 他に逮捕されたのは、いずれも職業不詳沢田洋一（76）＝新宿区歌舞伎町、斎藤ゆかり（60）＝目黒区上目黒＝両容疑者。 逮捕容疑は、23年3月8日と24年1月25日、ハナマサの株主権を巡る民事訴訟で、松沢容疑者を全株式の譲受人とする偽造した株式譲渡契約書と株券を東京地裁に提出するなどした疑い。