7月から9月にかけて、札幌市豊平区内にあるアパートの女性宅に侵入し現金などを盗んだとして、36歳の消防士の男が逮捕されました。男はすでに別の事件で逮捕されていて、今回で逮捕は3度目です。 住居侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、札幌市豊平区平岸4条5丁目に住む札幌市消防局東消防署の消防士長、山口潤也容疑者36歳です。 山口容疑者は、7月29日午後11時半ごろから翌日午前0時ごろまでの間に、札幌市豊平区内のアパートの29歳の女性宅に侵入し、現金1000円等が入った財布を盗んだ疑いと8月29日から9月4日までの間に、札幌市豊平区内の別のアパートの23歳の女性宅に侵入し、現金22万4600円が入った封筒を盗んだ疑いが持たれています。 山口容疑者は、これまでに同様の事件で2度逮捕されていて、警察が余罪を捜査する中で、今回の容疑が固まり4日逮捕しました。 取り調べに対し、山口容疑者は29歳の女性宅については「財布の件は、私がしたことで間違いありません」と供述する一方、23歳の女性宅については「封筒を盗んだ件は、よく覚えていません」と話し、容疑を否認しています。 警察によりますと、山口容疑者のスマートフォンからは、29歳の女性の所持品の画像が見つかったほか、23歳の女性の部屋を撮影した動画が保存されていたということです。 また今回被害にあった女性2人は、いずれも1階の部屋に1人暮らしをしていて、山口容疑者は、ベランダの窓から侵入していました。 2人とも窓は施錠されておらず、29歳の女性は当時、入浴中だったため、山口容疑者の侵入に気が付かなかったということです。 また、23歳の女性宅の窓の鍵については、何者かによって接着剤で固められて施錠できない状態だったということです。