マッチングアプリでバーに誘い出した男性から約720万円分の金品をだまし取ったとして、警視庁は、無職池田琉之介容疑者(22)=東京都新宿区=ら20代の男女3人を詐欺の疑いで逮捕し、20日に発表した。池田容疑者は「覚えていません」と否認し、他の2人は認めているという。 保安課によると、3人は別の人物と共謀して5月上旬ごろ、マッチングアプリで知り合った20代男性を東京都渋谷区道玄坂2丁目のバーに誘い込み、法外な代金を請求。男性から支払えないことを伝えられると、うその損害賠償名目で、現金630万円と約90万円相当のネックレスなどをだまし取った疑いがある。 警視庁は、3人が男性の携帯電話を取り上げた上、複数のATMを連れ回して現金を引き出させるなどし、限度額を超えると日付が変わるまで監視したとみている。 被害者は複数おり、一連の事件に関連したとして、これまでに14人が逮捕・起訴されている。同庁は指示役がいるとみて調べる。(太田原奈都乃)