米司法省「エプスタイン文書の公開を」裁判所に要請…被害者の個人情報を削除し、近く外部公開へ

米国司法省が「エプスタイン文書」を公開するように裁判所に要請した。これに先立って連邦議会でエプスタイン捜査記録の開示を義務づける法案が圧倒的賛成票で可決され、ドナルド・トランプ大統領がその法案に署名した。 24日(現地時間)、ニューヨーク南部連邦地裁によると、パム・ボンディ司法長官とトッド・ブランチ司法省副長官が「エプスタイン文書公開法案」に基づき、エプスタイン氏に対する捜査記録、通信資料などすべての機密文書を公開するよう、各事件を担当する裁判官に要請した。 米司法省は、エプスタイン文書を被害者の個人情報保護基準に従って加工した後、「検索およびダウンロード可能な形式」で外部に公開しなければならない。 先立って議会は共和党まで加勢して公開法案を可決した。下院では共和党1人を除く全員が賛成し、427対1で可決され、上院は満場一致の賛成だった。 トランプ大統領は当初、エプスタイン文書に強く反対していたが、世論が変わり、法案に対して拒否権を行使せず署名した。一部では、トランプ第2期政府に入り最大のリスクに直面したとの分析もある。 億万長者だったエプスタイン氏は、自宅や別荘などで未成年者を含む女性を相手に性搾取を行った疑いで逮捕・収監され、2019年に自ら命を絶った。トランプ大統領は2000年代初めまでエプスタイン氏と深い親交があった。性犯罪への関与疑惑について、トランプ大統領は2004年ごろからエプスタイン氏とは交流がなく、不適切な行為もなかったと反論してきた。 先週、民主党が公開したエプスタイン氏のメールでは、同氏がトランプ大統領を「吠えない犬」と呼び、「○○○(被害者)が彼(トランプ)と私の家で数時間を過ごしたが、一度も言及されたことがない」と明らかにした内容もあった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加