覚醒剤を使った犯人の逃走を助けたなどとして、大阪府警生野署は5日、犯人隠避などの疑いで、特定抗争指定暴力団山口組直系「中島組」組長、里照仁（てるひと）容疑者（65）＝住所不定＝と内縁の妻、山下絹代容疑者（61）＝大阪市天王寺区＝を逮捕した。 同署によると、今年4月下旬、署員が組関係者の50代男に職務質問。男性は同署で任意の尿検査に協力したが、陽性の結果が出る前に署を立ち去った。署員は男性を引き留めたが、そこに、里、山下の両容疑者が乗用車で登場。署員の警告を振り切り、男性を車に乗せて逃亡させたとしている。 府警は後に、男性を覚醒剤取締法違反容疑で逮捕。府警は、組織ぐるみで男をかくまい、覚醒剤に絡む資金獲得活動に関与していた可能性もあるとみて、捜査を進める。