“釧路湿原の危機”は全国の問題 アルピニスト野口健さんが訴えるメガソーラー問題の核心「この機会を逃せば次はない」

北海道の釧路湿原周辺で進むメガソーラー建設計画をめぐって、事業者の法令違反が次々と明らかになっています。 希少動物への影響や環境破壊についても懸念が広がるなか、10月、アルピニストの野口健さんが現地を訪れました。「“釧路湿原の危機”は全国の問題」と話し、法整備の必要性などを訴えています。 ■《釧路湿原周辺には希少動物 文化庁職員らが現地を視察》 釧路湿原周辺では、大阪の事業者である日本エコロジーがメガソーラー建設を進めています。 しかし、建設予定地近くでは、国の特別天然記念物であるタンチョウやオジロワシなどが生息していて、環境への深刻な懸念が広がっています。 環境調査が不十分であるとの指摘を受け、11月、文化庁の職員らが現地を視察しました。 現場では、タンチョウが傷つくおそれのあるガラス片が確認され、文化庁は、日本エコロジーに対し、除去するよう求めました。 ■《複数の法令違反も発覚 鈴木知事は「悪質性がある」と批判》 釧路市北斗地区の計画では、森林法や土壌汚染対策法など複数の法令違反が確認されています。 北海道は、11月13日、日本エコロジーに対し、土壌調査の結果が出るまで工事を停止するよう行政指導したほか、土壌調査の実施計画書について不十分だとして、再提出するよう求めています。 これに対し、日本エコロジーの松井政憲社長は「速やかに対応させていただきます。申し訳ございませんでした」と指導に従うとしました。 日本エコロジーの対応をめぐっては、北海道の鈴木直道知事は「さまざまな法律の遵守がされていない。繰り返しの行政指導に従っていただいてない状況を考えると悪質性があると思っている」と強く批判しています。 ■《“釧路湿原の危機”は全国の問題 野口健さんが発信を続ける理由》 この釧路湿原周辺のメガソーラー問題について、強い関心を寄せるのはアルピニストの野口健さんです。野口さんは、エベレストの清掃登山をきっかけに環境問題に取り組んでいて、大規模なメガソーラー建設による環境破壊を懸念し、自身のXなどで発信しています。

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