ベトナムから米300トン密輸、国産と偽り販売…1億超売上か 詐欺容疑で夫婦を立件

ベトナムから緑豆と偽ってコメを不正に輸入しようとしたとして大阪府東大阪市の夫婦が逮捕された事件で、大阪府警生活環境課は1日、ベトナムから密輸入したコメを日本産と偽って国内で販売したとして、詐欺容疑などで東大阪市新町の「合同会社Frechi(フレッチ)」代表社員の女(37)=ベトナム国籍=と夫(47)を追送検した。 捜査関係者によると、夫婦は2~6月、緑豆と偽る同様の手口で28回、ベトナムからコメを密輸入。SNSなどを通じて、日本国内で約294トンのコメを国産と偽って販売し、約1億3千万円を売り上げていたとみられるという。 日本国内では、昨年から「令和の米騒動」と呼ばれるほどコメの品薄状態が続き、価格が高騰していた。女は容疑を認め、「日本でコメの価格がどんどん上がり、ベトナムで安く仕入れて日本で売れば利益が出ると考えた」と供述しているという。 2人の追送検容疑は、3月~9月、愛知県内のベトナムショップなど4業者に対し、SNSのメッセージで「日本米の販売をはじめました」「10キロ5800円」などとメッセージを送り、外国産のコメ(精米)約8トンを国産と偽って販売し、約500万円をだましとったなどとしている。 府警は10月、関税法違反と植物防疫法違反の疑いで、夫婦を逮捕。大阪地検はすでに同罪などで夫婦を起訴している。 フレッチ社はベトナムから果物や野菜などを輸入し、日本国内のベトナムショップやSNSで販売していた。

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