悲惨な実態明らかに…ドバイの詐欺拠点で“かけ子”男性の足に火つけたか「監視役」の48歳男逮捕

北海道警察は2025年12月1日、アラブ首長国連邦ドバイ首長国に住む門垣直人容疑者(48)が傷害の疑いで逮捕されたと発表しました。 門垣容疑者は2024年12月中旬、ドバイ首長国で大阪府の無職の男性(37)の足にアルコール消毒用ジェルを塗った後、ライターで火をつけ、全治1か月のやけどを負わせた疑いが持たれています。 警察は門垣容疑者の認否を明らかにしていません。 門垣容疑者は、ドバイを拠点とする特殊詐欺グループで、警察官を名乗って金をだまし取る特殊詐欺に関与したとしてすでに逮捕されています。 警察によりますと、被害にあった男性はSNSで仕事を探していたところ「ドバイで稼げる仕事がある」という勧誘を受けてドバイを訪問したということです。 男性は2024年11月下旬ごろから約1か月間にわたり、門垣容疑者が「監視役」を務める特殊詐欺拠点で「かけ子」として活動していました。 男性は「門垣容疑者は私がかけ子として電話をかけた名簿をチェックしている間、目の前で私が足を掻いていたことに気分を損ねたのかもしれない」「門垣容疑者は私の要領の悪さやだらしのない態度が気に入らなかったようだ。『足の毛があるからかゆいんじゃないの』と言われた。(詐欺は)一度も成功しませんでした」などと供述しているということです。 足に火をつけられた男性は、更なる被害を受けることを恐れ、ドバイの拠点から逃走。 帰国する金がなかったため、再びSNSで仕事を探し「タイで稼げる仕事がある」と紹介を受けました。 タイへ移動した男性は、今度はミャンマーの特殊詐欺拠点に連れていかれ、約2か月後、軍に拘束されました。 その後、男性は日本に送還され、別件の窃盗事件で北海道警察に逮捕されたということです。 北海道警察と兵庫県警は合同捜査本部を設置し、事件の全容解明を進めています。

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