警視庁の警部補を再逮捕 匿流に捜査対象の名前など送信した疑い

国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏洩(ろうえい)したとして、警視庁は3日、同庁暴力団対策課の警部補、神保大輔容疑者(43)=住所不定=を地方公務員法(守秘義務)違反容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 ナチュラルは女性をスカウトして全国の風俗店に違法に紹介する「匿名・流動型犯罪グループ」で、勢力は全国で少なくとも約1500人いるとされる。 人事1課によると、神保容疑者は7月下旬ごろ、ナチュラルのメンバーに対し、警視庁が捜査しているメンバーらの関係先20カ所以上のリストを漏らした疑いがある。 ナチュラルのメンバーの名前やグループ内での肩書のほか、捜査用カメラの設置場所について、神保容疑者が職場の貸与パソコンで確認し、リスト化したという。ナチュラルが数千万円かけて独自に開発したスマートフォンアプリを使って送信したとされる。 神保容疑者は、今春までナチュラルの捜査を担当していた。警視庁は「引き続き徹底した捜査により事実関係を明らかにし、再発防止に取り組む」とするコメントを出した。 神保容疑者は、ナチュラル側にメンバーの関係先が捜査用カメラにどう映っているかがわかる画像を4月下旬と5月上旬に送信したとして、11月12日、同容疑で逮捕されていた。(三井新、西岡矩毅)

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