香港で発生したマンション火災から、きのう3日までで1週間でした。死者が159人にのぼっていて連絡が取れていない人もいます。 香港に住む鹿児島県出身者に現地の状況を聞きました。 先月26日に香港で発生した高層マンション火災。死者は159人にのぼり、いまだ31人と連絡がとれていません。 香港鹿児島県人会の会長で現地で貿易の仕事をしている岩田直人さん(57)です。およそ20年前、結婚を機に姶良市から香港に移住。家族や知り合いに火災の直接的な影響はありませんでしたが、胸を痛めています。 (香港在住・姶良市出身 岩田直人さん)「(火災マンションと同じエリアに)義理の兄が住んでいる。大きな火災で飛び火もあり、心配していた」 火災では、修繕工事のための保護ネットの一部が、防火基準を満たしていなかったことも明らかになっていて逮捕者も出ています。 自宅近くで行われていたマンション工事などは火事の後全て中断されていると言います。 (香港在住・姶良市出身 岩田直人さん)「事務所横のマンションも工事が一時中断。(香港内の)建設工事を300か所を全てチェックしているよう。建設業界は混乱していると思う」 火災発生以降、街の様子も大きく変わったようです。 (香港在住・姶良市出身 岩田直人さん) 「高校生の息子のクリスマスイベントが取りやめに、祝賀行事が延期になった。追悼ムードなのでそういう状況じゃない」 「こういう悲劇を二度と起こさないでほしい、行方不明の人も1人でも無事に発見されたらと願う」 火災発生から1週間、現地は今も大きな悲しみに包まれています。