首都圏の「闇バイト」連続強盗で初の指示役摘発 強盗傷害などの容疑で男4人を逮捕

昨年、首都圏で相次いで発生した「闇バイト」による強盗事件のうち、千葉県市川市で女性が重傷を負った事件に関与したとして、警視庁など1都3県の合同捜査本部は強盗傷害と住居侵入の疑いで、住居不定の無職、福地紘人被告(26)=詐欺罪などで起訴=ら男4人を逮捕した。 4人は一連の事件に関与したとされる「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」で、実行役らに指示を出していた首謀者とみられ、グループのトップが摘発されるのは初めて。合同捜査本部は全容解明を進める。 他に逮捕されたのは、斉藤拓哉(26)、村上迦楼羅(かるら)(27)、渡辺翔太(26)-の3容疑者。 合同捜査本部によると、グループが関与したとみられる事件は昨年8~11月、神奈川、埼玉、千葉、東京で18件発生。狙われたのは、8月は貴金属店などの店舗が中心で、9月以降はほとんどが一軒家の住宅だった。 警視庁と各県警察は昨年10月に合同捜査本部を設置。これまでに実行役ら51人を逮捕し、700台以上のスマートフォンを押収して解析するなど捜査を進めていた。 4人の逮捕容疑は、共謀して昨年10月17日未明、千葉県市川市の50代女性会社員が住む家に侵入。女性を殴る蹴るなどして顔面打撲や肋骨(ろっこつ)骨折のけがを負わせとしている。

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