「車が寄ってきたらどうしようも…」小学生7人負傷の殺人未遂事件、保護者ら登校見守り

大阪市西成区の小学校沿いの路上で1日、小学生7人が故意に車ではねられて重軽傷を負った事件で、現場付近の市立千本小学校では一夜明けた2日朝、児童が保護者や警察官に見守られながら登校した。 雨が降る中、午前8時ごろから傘を差した児童が次々と校舎へ入っていった。学校周辺には複数の警察官が立って警戒したほか、正門前では学校関係者が児童を出迎えていた。子供に付き添う保護者の姿も多くあった。 小学2年の息子に同行した父親(37)は「いつもは1人で行かせているが、今日は心配でついてきた。『道路の端を歩いて』と教えているが、車が寄ってきたらどうしようもない」と不安げな表情を見せた。小学5年の娘がいる母親は「道幅が狭いのに通行量が多くて危ないと思っていた。負傷した児童がかわいそうだ」と話した。 大阪市教育委員会は、登下校の見守りを強化するとともにスクールカウンセラー2人を同校に派遣して児童の心のケアにあたるという。 事件では大阪府警が殺人未遂容疑で無職、矢沢勇希容疑者(28)=東京都東村山市=を現行犯逮捕。容疑を認め、「全てが嫌になり、数人の小学生をひき殺そうとした」と供述している。 逮捕容疑は1日午後1時35分ごろ、大阪市西成区千本中の市立千本小学校沿いの市道で、殺意を持って下校中の小学2~3年の児童7人を大型のスポーツ用多目的車(SUV)ではね、重軽傷を負わせたとしている。

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