警察官になりすまし、京都府の女性から現金およそ104万円を盗んだ罪に問われている男の初公判が開かれ、検察は懲役4年を求刑しました。 窃盗の罪に問われているのは、住所不定の無職・重松英史被告(49)です。 起訴状などによりますと、重松被告は2019年、男6人と共謀し、警察官などになりすまして京都府の70代の女性に「キャッシュカードを預ける必要がある」などと、フィリピンからうその電話をかけてキャッシュカードを盗みとり、現金およそ104万円を盗んだ罪に問われています。 重松被告は同様の手口で、鹿児島県姶良市の女性から現金を盗んだ疑いで鹿児島県警に逮捕され、不起訴処分となっていました。 きょう10日の初公判で、重松被告は起訴内容を認めました。 検察は「組織の中心メンバーだった。特殊詐欺は社会問題で厳罰が必要」などとして懲役4年を求刑しました。一方、弁護側は「犯行仲間からパスポートをとりあげられ帰国が困難だった」などとして執行猶予付きの判決を求めました。 判決は今月16日に言い渡されます。