産経新聞報道 埼玉県川口市内で今年3月に女子中学生に性的暴行をしたとして逮捕された在留クルド人の男が、有罪判決を受け執行猶予中の9月に再び性的暴行事件を起こし、逮捕、起訴されていたと、7日付産経新聞朝刊が報じた。県警は2度目の事件について発表しておらず、県側も言及を避けている。SNSではすでに県警に批判が殺到しており、その対応が問われそうだ。 男はトルコ生まれ日本育ちの在留クルド人で、さいたま市の無職、ハスギュル・アッバス被告(21)。難民申請中で仮放免中だった。ハスギュル被告は9月、川口市内のコンビニ駐車場に止めた乗用車内で、12歳少女に対する不同意性交罪で起訴され、現在公判中だという。 同被告は1月に川口市内で東京都内の10代の女子中学生に性的暴行をしたとして3月に同罪で逮捕、県青少年健全育成条例違反罪で起訴された。5月にさいたま地裁で懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡され、釈放されていた。 問われるのは行政側の対応だ。県警は9月の事件を発表せず、情報を得た埼玉県議が問い合わせても答えなかったという。産経新聞によると、事件の情報は警察が発表していないにもかかわらず、SNSでは拡散し、一部サイトでは「県警はクルド人だから発表しないのか」など批判が殺到しているという。 埼玉県の大野元裕知事は、産経新聞の取材に「報道しか知らず、(県警が)発表していないため何とも言いようがない」と答えるにとどめている。 クルド人問題に詳しいジャーナリストの石井孝明氏は「クルド人を含む海外の方から外国人犯罪の多発に困惑しているとの声を取材で聞いている。公表しないのは波風を立てないようにしたいのだろうが、県知事も人ごとのような発言にあきれる。県側が本当に県民の安全や外国人との共生、人権を考えるならば、外国人犯罪の取り締まりに真剣に向き合うべきだ」と指摘した。