風俗店の女に事情聴く、DNA型鑑定で浮上 錦糸町乳児遺体遺棄事件

東京都墨田区の派遣型風俗店の冷蔵庫から乳児の切断遺体が見つかった事件があり、警視庁は18日、風俗店従業員の女(22)から死体遺棄・損壊容疑で事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。女は任意の調べに「3月上旬ごろに待機所で出産し、その後遺棄した」と容疑を認める趣旨の供述しているという。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、風俗店の待機所兼事務所で6日、遺体が見つかった後、警視庁は現場に出入りしていた従業員らに任意で事情を聴くとともに、女のDNA型の鑑定を実施。その結果、乳児と親子で矛盾しないという結果が出たという。また、乳児の頭部が入れられていたポリ袋に付いた指紋と、女の指紋が一致したという。 こうしたことから、警視庁は、女が乳児の遺棄や損壊、死亡した経緯について何らかの事情を知っているとみて、捜査していた。 ■冷凍室に頭部と両手足、胴体は…… 事件は6日午後9時ごろ、風俗店の男性従業員の110番通報で発覚。遺体は冷蔵庫の冷凍室で見つかった。生後数日から1年未満の乳児の女児とみられ、頭部はポリ袋に包まれた状態で、両手足は密閉容器に入った状態だった。胴体部分は見つからなかった。 この待機所兼事務所はJR錦糸町駅近くのビル2階にあり、周辺には飲食店が立ち並ぶ。普段から従業員ら20人以上が出入りしていたという。(長妻昭明、藤田大道、吉村駿)

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