【独自】京都府警50代男性警部補、覚醒剤所持で起訴された女と不適切交際 使用知っていた可能性も

京都府警東山署で薬物捜査を担当していた50代男性警部補が、覚醒剤取締法違反(所持)で逮捕、起訴された京都市山科区の無職女(41)と不適切な交際をしていたことが18日、京都新聞社の取材で分かった。府警は4日付で警部補を本部長訓戒の内部処分とした。 女は、覚醒剤0・3グラムを所持していたとして同居する母(58)と共に府警に9月に逮捕され、京都地検に起訴された。 検察側の冒頭陳述によると、女は高校在学中に覚醒剤の使用を始め、事件当時は母親から覚醒剤を購入していたとされる。 府警によると、警部補は別の事件の捜査で女と知り合った。妻帯者だが、2018年から今年7月ごろまで女と不適切な交際を続けていたという。 府警は外部からの情報提供などに基づき、女と警部補との関係を把握した。捜査情報の漏えいや警部補による薬物使用などは確認されなかったとみられる。 複数の府警関係者は、警部補が覚醒剤使用の事実を知りながら女と交際関係にあった可能性もあると指摘する。女は京都新聞社の取材に応じ、警部補との不適切な交際を認めた上で、警部補は自分が覚醒剤を使用していたことを知っていたと証言。「不倫関係をばらせば相手が困ることを知っていたから、逮捕されるとは思っていなかった」などと話した。警察官は犯罪の事実を把握した場合、告発する義務がある。 一方、警部補は府警の調べに「女が薬物を使用しているという認識はなかった」などと説明したという。 府警監察官室は「職員に対する職務倫理の教養や人事管理をさらに徹底していく」とコメントした。

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