【2025年下半期】富山を振り返る 猛暑と記録的少雨、クマ大量出没や朝乃山幕内復帰確実とカターレ残留

今年1年のニュースを振り返る「プレイバック2025」。今回は7月から12月まで。記録ずくめの下半期でした。 観測史上最も早く梅雨が明け、猛暑の夏が始まった7月。記録的な少雨となり、田んぼに給水車が出動する事態に。 *リポート 「こちらの田んぼはけさからなんども給水していますが、足りていません。カラカラです」 地道な努力の甲斐もあり、コメの品質に大きな影響は出ませんでした。 芸能や工芸で極めて高い技術を持つ人間国宝に高岡市の漆芸家、林曉さんが認定されました。 *人間国宝 漆芸家 林曉さん 「周りの大切な人たちが喜んでくれた。非常に喜ばしいこと」 富山県内在住者が認定されるのは20年ぶり3人目です。 参議院議員選挙で国民民主党の新人・庭田幸恵さんが自民党の現職を破って初当選。自民王国富山の壁を破り、県内初の女性国会議員が誕生しました。 8月、「ブルーインパルス」が氷見の上空でアクロバット飛行。能登半島地震の被災地を元気づけました。 「ありがと〜!」 「街全体がすごく元気づけられた」 この夏は、異例の暑さに。 8月4日、富山市で観測史上最高となる気温39.8度を観測。熱中症警戒アラートが頻発する極端な夏になりました。 その暑さを避け、朝・夕の1日2試合行う2部制が導入された高校野球県大会で旋風を巻き起こし夏の甲子園に出場した通信制の私立高校・未来富山。 初戦突破こそなりませんでしたが、地元の声援を受け粘りのプレーを見せました。 *リポート 「違法薬物が保管されていた黒部市の家屋です。辺りには街灯もなく、人目につきにくい場所となっています」 大麻や覚せい剤などを所持した疑いで、富山市の高校生を含む男4人が逮捕されました。 薬物犯罪の若年層への広がりが改めて浮き彫りとなりました。 県警は、匿名流動型犯罪グループ「トクリュウ」によるものとみて組織の実態などを調べています。 「仕方ない。運転手がいないのだから」 人手不足の影響が生活にも。10月、富地方鉄道は運転手不足を理由に17の路線でバスの運行を廃止しました。 *富山地方鉄道自動車部 担当者 「労働力が不足していくと、現実的に運行できないということが続く可能性はある」 人手が減る一方、増えたものは…。 「クマの目撃情報がありました。不要不急の外出は控えてください」 今年の漢字にも選ばれ全国で被害が相次いだクマの出没。 11月までの出没件数は1018件と過去10年で最も多く、人身被害は5件発生し6人がケガをしました。 迅速な安全確保のため今年、導入されたのが自治体の判断で発砲を許可する「緊急銃猟」。 *リポート 「現場ではいま、2発大きな銃声が聞こえました」 県内で緊急銃猟が許可されたのは9件、そのうち5件で発砲が行われ、5頭が捕獲されました。 大相撲九州場所で富山市出身の元大関・朝乃山が12勝3敗と勝ち越し来年1月の初場所での幕内復帰を確実にしました。 *朝乃山関 「新年一発目から勝負の年。幕内でどこまで通用するか分からない。目標は高く、三役を目指したい」 サッカーJ2、降格崖っぷちのカターレ富山がシーズン最終戦で秋田に4対1で勝利し、劇的な逆転でのJ2残留を決めました。 「亀田ハンパない!!!」 「どんなドラマや映画よりも劇的だった。こんな奇跡起きると思っていなかった」 新湊曳山祭で知られる「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。 高岡御車山、魚津のたてもんなどに続き、県内で4例目です。 江戸時代から続く新湊曳山祭。その長い歴史に新たな一ページを刻んだ2025年でした。 様々なことがあった今年一年。来年はどんな年になるでしょうか。

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