ドアを壊し不法移民に手錠…英国、TikTokに移民取り締まり動画を公開

英国政府が、動画共有プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」のアカウントを通じて、移住民追放活動の様子を収めた動画を公開した。 英国内務省は13日(現地時間)、「Secure Borders UK(英国国境保護)」と称するアカウントを開設し、動画を投稿した。 ドラマチックな音楽と編集手法が用いられたこれらの動画には、取り締まりに乗り出した担当官たちが建物のドアを破壊する様子をはじめ、不法移住民に手錠をかけて連行する様子や航空機が離陸する様子などが収められている。 労働党が政権を握った2024年7月以降、英国から追放されたり本国へ帰還したりした移住民は5万人に迫り、不法労働者の逮捕が83%増加したという説明もあった。最初の動画には「これはまだ始まりに過ぎない」という予告めいた言葉も登場する。 キア・スターマー首相率いる労働党政府は、政権発足直後から支持率の急落に直面する中、英国に入国する移住民を減らすための各種政策を展開している。 しかし、今回のTikTok動画は即座に批判に直面したと、日刊紙ガーディアンは報じた。 英国の人権団体「Freedom From Torture」のシラ・レイノルズ氏は、「政府は残酷な取り締まり作戦をオンラインの『バズり狙い』娯楽に変え、安っぽい政治的利益を得ようとしている」と指摘した。 第一野党・保守党のクリス・フィリップ影の内閣(シャドー・キャビネット)内相は、「TikTokに投稿をちょっと上げただけで不法移民を防げると考えているなら滑稽な話だ」と述べた。 英国内務省は、このアカウントについて、オンライン上の虚偽情報を遮断し、小型ボートで英国海峡を渡ってくる不法移民を抑制するためのものだと説明した。 シャバナ・マムード内相は、「不法労働は我々社会に居場所はない」とし、「我々は英国史上最高水準にまで法執行を引き上げ、闇市場で不法移民が隠れる場所がないようにしている」と述べた。

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