「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん=当時(72)=の射殺事件で、殺人罪などに問われた特定危険指定暴力団工藤会系組幹部の田中幸雄被告(59)の第3回公判が16日、京都地裁(西川篤志裁判長)で開かれた。京都府警科学捜査研究所の職員らが出廷し、現場で見つかったたばこの吸い殻から検出されたDNA型が田中被告のものと一致したと証言した。 検察側は吸い殻2本の付着物から、被告と同じDNA型が検出され、被告が大東さんを待ち伏せていた際に吸ったものだと主張している。 この日の証人尋問では吸い殻を鑑定した科捜研職員が鑑定の経緯を説明し、吸い口部分から唾液などに含まれるアミラーゼが検出されたと証言。また検出されたDNA型を鑑定した別の科捜研職員は、被告が逮捕前に使用した割り箸の付着物から検出されたDNA型と「同じだった」と述べた。 吸い殻が落ちていた通路を事件前日の朝に通った王将フードサービスの元社員も出廷し「(通路に)普段からごみは落ちていない。たばこの吸い殻もなかった」と答えた。吸い殻は事件当日の犯行前に被告が吸ったものだと立証するためのやりとりとみられる。 田中被告は初公判で起訴内容を否認し、無罪を主張している。