夜、爆音を鳴らしながらスポーツカーでお台場や横浜を駆け抜ける。 外国人観光客向けに人気の、そんなツアーがある。 だが、一部の車はマフラーが改造されていたという。ただ、爆音を響かせるためだけに。 日本のスポーツカーを愛好する訪日客を、違法に改造した「スカイラインGT―R」に乗せたとして、警視庁交通執行課は22日、ガイド会社「穂車」(東京都)社長のゴメス・ダ・ホシャ・ダニロ容疑者(34)=ブラジル国籍=を道路交通法違反(整備不良)容疑で逮捕したと発表した。 警視庁によると、穂車はスポーツカーに客を乗せ、お台場発着で首都高速道路大黒パーキングエリア(PA、横浜市)や東京湾アクアラインの海ほたるを巡るツアーを開催。運転はPAなどでスカウトした車好きに委託していたとみられる。 映画「ワイルド・スピード」シリーズにより、GT―R愛好家が世界的に増えているという。穂車はこうしたファン相手に年2億円を売り上げたとみられる。 逮捕容疑は2025年11月21日午後10時ごろ、東京都江東区で、マフラーを改造した整備不良のGT―R2台を、ツアーガイドの運転手に運転させたとしている。「整備不良とは知らなかった」と話しているという。 容疑者は複数の旅行サイトで客を募集。料金は1人2万5000円程度だった。【菅野蘭】