テレビや新聞などで連日のように警鐘が鳴らされているにもかかわらず、増える一方の詐欺被害。犯人側は常に手口を変え、あなたの財産を狙っている。そこで本サイトは、専門家に徹底取材。特殊詐欺に「引っかからない人」になる裏知識を伝授する。 2月12日、驚きの実態が明らかになった。 この日、警察庁が2025年の犯罪情勢統計を公表。刑法犯の認知件数が77万4142件と4年連続で増加したというのだが、中でも、詐欺被害が驚異的な拡大を見せたのだという。 全国紙の社会部記者が言う。 「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)が関与する特殊詐欺や、SNSを使った投資・ロマンス詐欺の被害額は、前年比1.6倍となる約3241億円を記録。過去最悪の被害となってしまいました」 特殊詐欺とは、犯人が親族や公共機関の職員などになりすまし、被害者から現金や個人情報をだまし取ること。 “オレオレ詐欺”が、その代表例である。 「かつて主流だった息子や娘を名乗る手口に加えて、近年は警察官に成りすます、“ニセ警察詐欺”が横行しています。被害額は985億4000万円。前年比2.4倍と、被害が一気に拡大しています。その割合は特殊詐欺全体の約7割を占めており、今、最も警戒が必要です」(前同) ニセ警察詐欺とは、いったい、どのような手口なのか。 詐欺や悪質情報に詳しいジャーナリストの多田文明氏は、こう解説する。 「自宅の固定電話や携帯に、警察を名乗る人物から突然電話が掛かってきて、“あなたの銀行口座が犯罪に使われている”などと脅されます。そして、事情聴取がしたいと、LINEのテレビ通話に誘導されます」 指示に従うと、画面の向こうに制服姿の警察官が現れ、逮捕状のような書類も見せてくるという。 「もちろん、それらはすべてニセモノ。AI(人工知能)を使ったニセの動画を用いるケースもあります。ニセ警察官は、“あなたの口座に犯罪収益が振り込まれていないかを調べる”と言って、すべての口座の残高を聞き出し、“紙幣番号を調べるため”と称して現金を別の口座へ振り込ませようとします」(前同) ここまで読んで、“そんな手には引っかからないよ”と思った人は、要注意。犯罪グループはさまざまな状況を装ってくるという。 「“あなたはオレオレ詐欺のターゲットにされているから、だまされたふりをしてほしい”と、ニセ警察官が、おとり捜査を持ちかけたパターンもあります。実際の警察も同様の要請をすることがあり、その仕組みを逆手に取った手口です。過去には、高齢の女性がニセの女性捜査員に1630万円を手渡してしまった事件が確認されています」(同)