「接待を強要された」東大大学院教授の性風俗など“違法接待”事件 贈賄容疑で書類送検の代表理事が証言 “耐えるしかない、恐喝までされ悩み続けた”

東京大学大学院の教授が、性風俗店などで違法に接待を受けたとして逮捕された事件。接待したとして書類送検された「日本化粧品協会」の代表理事は、JNNの取材に“接待を強要された”と主張していました。 記者 「佐藤伸一容疑者を乗せた車がいま、警視庁から出てきました」 収賄の疑いできょう送検された、東京大学大学院教授で医師の佐藤伸一容疑者(62)。 書類送検された元特任准教授の男性医師と共に、一般社団法人「日本化粧品協会」との共同研究で便宜を図った見返りに、銀座の高級クラブや吉原の性風俗店などで違法に接待を受けた疑いがもたれています。 一方、「日本化粧品協会」の代表理事(52)は、あわせて380万円相当の接待をした贈賄の疑いで書類送検されました。 去年4月、私たちの取材に応じていた代表理事。始まりは2022年。「東大」ブランドに魅力を感じ、佐藤容疑者らに共同研究を持ちかけたことだったと明かしました。 日本化粧品協会 代表理事 「東大皮膚科ど真ん中の、我々が組みたいと思っていた研究パートナー」 研究のテーマは、当時から世界中で広がりを見せていた「CBD=カンナビジオール」。大麻由来の成分でリラックス効果があるとされます。 2022年、アメリカでは市場規模が1400億円を超え、日本政府も経済政策の指針となる「骨太の方針」に記載。CBD入りのコーヒーやハンドクリームなど、様々な商品が次々と作られました。 国内でのニーズが高まるなか、警視庁は日本化粧品協会がCBDの皮膚疾患への効果を期待し、商品開発に繋げたいと考えていたとみています。 日本化粧品協会のYouTubeより 佐藤伸一 容疑者 「私たちはカンナビジオール(CBD)には、一旦老化してしまった老化細胞を再び若い細胞に戻す作用があるということを世界で初めて明らかにしました」 当時、東大病院で皮膚科長を務めていた佐藤容疑者。都内のフランス料理店を最初の接待場所として指定し、およそ15万円の飲食代は代表理事が支払ったといいます。 佐藤容疑者は共同研究の内容や方針を決定する立場にあり、研究は好調に進んでいましたが、接待の要求は徐々にエスカレートしたと明かします。 日本化粧品協会 代表理事 「2回目、3回目とかになると“二次会どうしましょうか”と。銀座クラブ接待が始まった」 JNNが入手した高級クラブの領収書には45万円を超えるものが複数あり、風俗店の領収書には23万4000円と記載されています。 日本化粧品協会 代表理事 「当初から接待強要が続いて、2024年8月まで。耐えるしかないという一言に尽きる。研究成果が上がってくる、よりすごいもんが出てくる。精度も数もスピードも。やめるなんて判断のタイミングなんてない。恐喝までされるようになって、そこから悩み続けていた。“お金持ってこないと教室閉めるぞ”とか」 代表理事は去年5月、接待を強要されたと主張し、損害賠償などを求めて東大側を提訴。佐藤容疑者は裁判で「代表理事が勝手にやった」と主張しています。 警視庁は“違法接待”の実態解明を進めています。

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