福士蒼汰が主演を務めるドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第3話が1月27日に放送され、実名報道の是非と葛藤する広報課の姿が描かれた。 ■山中から5人の遺体が発見…被害者の実名と住所が記者に発表される 今泉(福士)が黙々とデスクワークをこなし、広報課の仕事にも慣れてきた頃、事件を知らせる電話がかかってくる。この事件は、20代女性・木崎七恵(えなこ)の失踪をきっかけに捜査が進展。街頭の防犯カメラや七恵のスマートフォンの位置情報などから、彼女が失踪直前まで会っていた男・川畑礼介(猪俣周杜)を被疑者と断定し逮捕に至った。七恵は山中に遺棄され、その周辺からは、その他4人の遺体も発見。川畑は自殺願望のある女性とSNSで連絡を取り合っていたことも判明する。 捜査一課長の北川(津田寛治)は、被害者の中に未成年の女性もいたことから、被害者の実名公表に難色を示したが、広報課の安藤(緒形直人)は記者の取材も捜査進展の一助になると考え、真っ向から反発。その後に開かれた捜査一課長レクでは、被疑者・川畑と、被害者5人の実名と住所が北川により読み上げられた。 ■被害者の実名が報道…遺族には誹謗中傷が殺到 実名報道を行うかどうかは、報道各社が判断することになっている。隠ぺいに関わる可能性があるため、実名か匿名か、警察がコントロールすることは許されない。記者・稲田裕司(金子ノブアキ)が所属するYBXテレビでは、どこよりも早く実名で、SNSを通じて女性たちが川畑と会ったことも合わせて報道。これは、稲田の「事件を早期に解決させ二度と同じような被害者を出さないため」という強い意思のもとだった。 しかし、遺族宅には電話が鳴り響き、葬儀には週刊誌の記者が訪れ、SNSアカウントが特定され、あらゆる誹謗中傷が殺到する。「承認欲求の塊だった」「いなくなってよかった」言葉の刃が遺族に向けられる。さらに、電話は自宅だけでなく、職場や遺族の親戚にまでかかるようになり、遺族たちは次第に追い詰められていく。 ■川畑の殺人の証拠が上がらず…匿名報道へ変わり捜査は難航へ 捜査は難航していた。川畑は捜査一課の刑事・巨椋雅史(吉原光夫)に連れられ現場検証へ。そこで川畑は、被害者の殺害を否認。やったのは遺棄のみだと主張し、あくまで自殺ほう助しかしていないという。川畑はメッセージのやり取りを一定時間で削除されるアプリでやり取りしていた。復元することはできず、殺人の証拠は一切出てこない。 「出所したら美味しいもの食べて温泉とか…」と、余裕を見せる川畑。捜査が止まり新しい情報が出てこないことも見透かしていた。 さらに、追い詰められた遺族が実名報道に対する抗議文を提出したことにより、各報道局は匿名報道に切り替える。真っ先に実名報道を行ったYBXテレビは炎上し、稲田も責任を問われることになる。取材や電話が落ち着いたものの、世間からの興味関心が薄れた結果、捜査本部に寄せられる情報も激減。報道の量も減り、さらに捜査は難航していく。 ■実名報道の是非に、考えさせられた視聴者多数 猪俣周杜の猟奇的な演技に「怖すぎ」の声 猟奇的殺人をテーマに、実名報道の是非が警察・マスコミ・遺族、さまざまな立場から描かれた今回。SNSには「報道の裏にある物語を考えさせられた」「過去を掘り起こされてしまう時代、実名報道をする意味を考えさせられた」「とても重い内容だった」といった声が寄せられた。 また、川畑を演じた猪俣の演技には、「何を考えているのか分からない怖さがあった」「いつもの猪俣くんと全く違う怖さ」「怖すぎてゾクゾクした」と称賛の声が集まった。