菊地幸夫弁護士 ストーカー被害相談で警察以外の窓口「検討していただければ」 川崎女性死体遺棄受け

弁護士の菊地幸夫氏が6日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、川崎市の住宅で岡崎彩咲陽さん(20)の遺体が見つかった事件を受け、ストーカー被害者への相談先について解説した。 岡崎さんの遺体は同市川崎区の元交際相手、白井秀征容疑者(27)の自宅床下から見つかり、神奈川県警は死体遺棄容疑で同容疑者を逮捕した。岡崎さんは昨年6月から、白井容疑者とケンカになったり、付きまとわれるなどの被害を川崎臨港署に訴え、9月には被害届も提出したが、その後取り下げていた。岡崎さんの弟は、岡崎さんが白井容疑者から脅されて被害届を取り下げたと訴えている。 岡崎さんは、身を隠していた祖母の自宅周辺を白井容疑者がうろついていることなどを警察に複数回、伝え、対応を求めていた。しかし警察は、白井容疑者に注意するため、岡崎さんに警察署まで来るよう求めていた。 今回の事件では、警察による岡崎さんへの聴取が十分にされていたのか、明らかになっていない。菊地氏は「資金的な問題もあるかと思うんですけど、本件を離れて一般論になるかもしれませんけど」と前置き。「弁護士を使うというのも検討していただければな」と、今もストーカー被害に悩む人たちに呼びかけた。 「我々はボディーガードじゃないですし、24時間守ってあげるのは無理なんですけど、今のような、被害者側にもいろんな事情が出てきたのを警察にちゃんと伝える。ストーカーと言われている男性に対して、警察が動く前に弁護士から警告を出すというような、警察との橋渡し(ができる)。こういう法的な状態だから、被害届が出たといっても、こういう理由で、それは本人の真意ではありませんというメッセージを(伝えられる)」 菊地氏もストーカーの加害者との交渉に応じた経験があるという。「いつもベストの選択とは限らない。弁護士を入れることによって“よくも弁護士なんか入れやがったな”とヒートアップさせてしまうこともないとは限らない」としつつも、「弁護士というのも考えてみたらいかがかなと思う」と提案した。 警察によると、全国のストーカー被害相談数は年間2万人前後と、高止まり状態が続いている。

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