いわゆる「ゾンビたばこ」を使用した疑いで逮捕されたカープの選手・羽月隆太郎容疑者の自宅から薬物が押収されたことがわかりました。 27日夕方、広島市中区のマンションから出てきたシルバーの車。任意同行に応じ、警察署へと向かう羽月隆太郎容疑者です。その後、広島中央署で任意の取り調べを受け、逮捕されました。 容疑は2025年12月16日ごろ、日本国内で「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物の「エトミデート」を使用したというものです。捜査関係者によると、自宅など複数の関係先を捜索し「エトミデート」の液体が入ったカートリッジや吸引器などを押収したということです。警察は所持の疑いも視野に捜査しています。羽月容疑者は容疑を否認していますが、取り調べには応じているということです。 2018年、ドラフト7位でカープに入団した羽月容疑者。身長168センチと小柄ですが俊足が持ち味で、2025シーズンは74試合に出場しチーム最多の17盗塁を記録しました。 現役のカープ選手が逮捕される異例の状況に、ファンの間にも大きな衝撃が走りました。 ■10代ファン 「え!そうなん。ほんとですか。知らんかった。めっちゃショック」 「ちょっと驚きが隠せない。応援していたので一軍で出ていただきたいと思っていたのでびっくり」 ■20代ファン 「小さいころから(試合を)結構観に行ってて、とっても残念ですね。今年も頑張ってほしかったのに 羽月容疑者は27日も大野練習場での自主トレに参加していたといいます。突然の事態に、球団も対応に追われました。 ■広島東洋カープ 鈴木清明 球団本部長 Q.逮捕を知ったタイミングは 「昨日」 Q.これまでに本人から相談は 「ないです。逮捕という事実があるので、野球活動は停止…。契約はまだ引き続きあるので、今の段階ではまだ在籍という形にはなりますが、今後の対応は捜査の進展を見ながら対応していきます」 松田元オーナーは、報道陣の問いかけに「事実だとしたら申し訳ない。小さい体でプレーしている姿を見て勇気づけられた子どもたちに申し訳ない」と答えました。また、新井貴浩監督は「チームの一員として自覚を欠いた行動であり、非常に残念な気持ち」とコメントを出しました。 今回、羽月容疑者が使用したとされるのが通称「ゾンビたばこ」、違法薬物です。正式名称は「エトミデート」。今、若者の間でまん延する恐れが出ています。 小刻みに震えながらふらふらする人や、立つこともままならず、路上に寝転ぶ人。これらは、中国のSNSに投稿された「ゾンビたばこ」を使用したとみられる人の映像です。いったいどのような薬物なのでしょうか。 ■宮内総合クリニック 麻酔科認定医 内海兆郎 院長 「欧米なんかでは一般的に使われる短時間型の手術、小手術を目的として使われる薬物です。電子タバコのリキッドとして入ってきて、それを吸うと精神錯乱を起こしたり、昏睡になったり、異常行動を起こしたり、映画のゾンビのような動き方をするのでゾンビたばこという名前が付いてます」 脳の働きに影響を与えるだけでなく、体へのダメージも大きいといいます。 ■宮内総合クリニック 麻酔科認定医 内海兆郎 院長 「副腎皮質ホルモンという人間の体の恒常性の維持につとめるホルモンがあるが、それらを壊すことで全身状態を悪化させることができるので、非常に危険性は高い」 2025年5月に指定薬物となりましたが、色がなく無味無臭なので、吸っていることがわかりにくく、勧められて簡単に手を出してしまう若者もいて、沖縄県内や関東・関西の都市部で摘発が相次いでいます。 県内では初めての「ゾンビたばこ」の検挙。羽月容疑者に一体、何があったのか…。入手の経緯や動機など、今後の捜査に注目が集まります。 (2026年1月28日放送)