連続“巨額現金強盗” “金密輸グループ”狙ったか 羽田の被害男性、香港でも被害

上野で4億2000万円が強奪され、羽田空港でも1億9000万円を持った男性が狙われた事件です。羽田で襲われた男性はその後、香港でも襲われて現金を奪われていたことが分かりました。 ■車を乗り換え逃走 29日午後9時半ごろ。東京・台東区の路上で日本人と中国籍の男女7人が、現金およそ4億円が入ったスーツケースを車に積み込み乗ろうとしていました。 そこに突然、3人組の男が現れ、催涙スプレーのようなものを噴射、スーツケースを奪って車で逃走しました。襲われた7人は奪われた現金を香港に運ぼうとしていたということです。 事件現場から100メートルしか離れていない交差点で、50代の男性が軽自動車にはねられ軽傷を負いました。近くには軽自動車が乗り捨てられていて、警視庁は現金を奪った3人組が逃走中にひき逃げ事件を起こし、車を乗り換え逃走したとみています。 また、逃走に使用された車は「暴力団関係者名義」であることが確認されています。そのおよそ3時間後…。 ■羽田でも男4人が襲撃 羽田空港の駐車場に1台の車が止められていました。日本人の男性4人が乗っていて、1億9000万円の現金が入ったスーツケースが積まれていました。 香港へ運ばれる予定の現金を車から運び出そうとした時、男4人が乗った白いセダンが近づいてきて…。 犯人グループのひとり 「何しているの」 犯人グループは催涙スプレーのようなものを吹きかけ、現金を奪おうとしましたが失敗。犯人グループは神奈川・川崎市方面に逃走していきました。 催涙スプレーをかけられた男性はその後、香港へ出国。事件はこの後、さらに急展開します。 ■“金密輸グループ”狙った可能性 香港の繁華街「上環」。香港メディアによると、30日朝9時ごろ、日本人男性2人が上環の両替所の前で突然2人組に襲われ、現金およそ5800万円が入ったリュックサックを奪われたということです。 捜査関係者によると、羽田で襲われた男性と香港で襲われた男性は、なんと同一人物でした。犯人は車に乗り込んで現場から逃走しましたが、その後、容疑者の1人が空港で逮捕されたということです。 国境をまたいで起きた強盗事件。背景には一体何があるのでしょうか。被害者グループの責任者のような立場の日本人男性は、捜査に対し……。 被害者グループの責任者 「普段から香港で日本円を香港ドルに換える仕事をしています。いつものようにお金を運ぶ仕事のお願いをしていました」 しかし、奪われた現金が誰のものなのか、どこから来て、どこに向かおうとしていたのかなどは不明で「言いたくない」と口を閉ざしているということです。 今回狙われたような高額の現金でも、税関申告をすれば海外へ持ち出せるということですが、専門家は次のように話します。 全国両替商防犯連絡会 遠藤智彦代表 「この規模のこの額を自らの手で運んで両替しようということは恐らく表のお金じゃないんじゃないかと」 被害者などの話や捜査状況を総合的に鑑みた捜査関係者は、一つの可能性を見いだしました。 例えば、日本から現金1億円を香港に持ち込み、非課税の香港で金(ゴールド)1億円分を購入します。その金を日本に持ち込む際、「密輸」することで本来税関に支払う必要がある10%の消費税を踏み倒し、そのまま日本で売却すると消費税10%を含む1億1000万円で売れるため、1000万円の利益が発生します。 これを繰り返すことで利益を膨らませる「金密輸グループ」を狙った組織による強盗事件だと捜査幹部は見ているということです。 羽田の事件の調べに対し、被害者の一人は次のように話します。 羽田の現金強奪未遂事件 被害者グループのひとり 「1億9000万円のお金は金業者から金を買い取って、それを売却したお金で、香港に持ち込もうとしました」 (2026年1月31日放送分より)

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