ウソの不動産取引をもちかけ、現金3億円をだまし取ったとして、会社役員の男2人が逮捕されました。いわゆる地面師による詐欺事件の手口とは。 (村上真惟記者 東京・中央区) 「男が、捜査員に連れられて出てきました。車に乗り込みます」 警察によりますと、逮捕されたのは、東京都中央区の不動産会社navyトラストの社長・坂井邦昭容疑者81歳と、この会社の取締役で杉並区の山田浩幸容疑者54歳です。 ■ウソの契約書を見せながら… 2人は2022年11月、名古屋市中村区の不動産会社の役員の男性に対し、東京都港区の物件を21億円で購入すると書かれた、ウソの売買契約書などを見せながら「36億円で転売する相手を確保している」などと架空の話を持ちかけます。 そして、2人は「代金を出せば、売却益の6割を報酬として渡す」と持ちかけた上で「中間金3億円がないと、有利な条件で転売できない」などウソをつき、現金約3億円をだまし取った疑いがもたれています。 警察は、2人の認否を明らかにしていません。 ■物件は実在 しかし紹介された人物は別人がなりすます 「港区の物件」として提示された不動産は実在し、その後、中村区の不動産会社が21億円で購入しましたが、複数回にわたり「不動産を所有する会社役員」や「36億円で転売する相手」として紹介された人物は、全くの別人がなりすまし、身分証なども偽造していたということです。 警察が、余罪も含めて捜査を進めています。