”頭部に強い衝撃”生後11か月の娘の死から8年 裁判で無罪を訴えた母親(29)「病気を持っていたせいで命を奪ったと思いたくなかった」 母親の暴行の有無が争点 判決は3月3日【裁判詳報・前編】

8年前、福岡県川崎町で生後11か月の松本笑乃ちゃんが、当時21歳だった母親の亜里沙被告から頭部に強い衝撃を加える何らかの暴行を受け、死亡したとされる事件。 注目の判決は3月3日、福岡地裁で言い渡される。 AHT(虐待による乳幼児の頭部外傷)が疑われる事件をめぐっては、全国で無罪判決が出るなど司法の判断が分かれているのが現状だ。 29歳となった松本亜里沙被告の無実の訴えをまとめた。 ■11か月の乳児が亡くなった傷害致死事件 初公判は去年11月 2025年11月から始まった裁判員裁判。 母親の松本亜里沙被告(29・事件当時21)は、毎回、真っ黒なスーツを着て法廷に姿を現した。 起訴状によると、松本被告は2018年7月28日午前7時15分ごろ〜午前11時50分ごろまでの間に当時住んでいた福岡県川崎町の自宅で長女・笑乃ちゃん(11か月)の頭部に強い衝撃を与える何らかの暴行を加え、死亡させたとして傷害致死の罪に問われている。 笑乃ちゃんの死亡原因は、脳を覆う硬膜と脳との間に急速に血液がたまる「急性硬膜下血腫」と脳全体が腫れる「びまん性脳腫脹」で後頭部は骨折していた。 ■自宅には母と娘2人だけ 争点は”母親による暴行の有無” 21歳だった母親の松本亜里沙被告と11か月の笑乃ちゃんが"2人きり"の時に起きた事件。 当時、2人の間に何があったのかを裏付ける直接的な証拠は存在しない。 裁判は、笑乃ちゃんが死に至ったけがが松本被告の暴行によるものと主張する検察側、持病のてんかんの発作で松本被告が抱っこしていた笑乃ちゃんを落としたと主張する弁護側が真っ向から争う形となった。 ■逮捕前の取材に母親「『ドン』と音がしたので見たら倒れてて…」 母親の松本亜里沙被告が傷害致死容疑で警察に逮捕されたのは、笑乃ちゃんの死から4年後となる2022年2月のことだった。 松本被告は逮捕前、RKBの取材に対し、こう答えていた。 松本亜里沙被告(逮捕前) 「ミルクをやろうと思って作ってた時に『ドン』と音がしたので見たら倒れてて急に呼吸がおかしくなったので救急車を呼んだ」

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