「黒幕変わって衝撃」「切ないラスト」 結末まで大幅改変も「受け入れられた」人気マンガ実写版

人気マンガの実写化作品は、原作との違いがたびたび議論を呼びます。しかしなかには、原作から大胆に展開や結末を変更しながらも、ドラマ・映画として高い完成度を評価された作品もありました。真犯人の設定まで改変され、大きな話題となった実写化作品を振り返ります。 ●大胆改変で賛否を呼んだ真犯人 2020年に放送されたTVドラマ『テセウスの船』(原作:東元俊哉)は、死刑囚となった父「佐野文吾(演:鈴木亮平)」の無罪を信じる息子「田村心(演:竹内涼真)」が過去へタイムスリップし、事件の真相を追う本格サスペンスです。原作マンガをベースにしながらも、ラストの犯人設定が大きく変更されたことで話題を呼びました。 劇中では、無差別毒殺事件の殺人犯として逮捕された父の無実を証明するため、心が事件直前の1989年へタイムスリップし、家族や村人たちの運命を変えようと奔走します。原作では、心の姉「佐野鈴(演:白鳥玉季)」に執着する当時小学生の「加藤みきお(演:柴崎楓雅)」が、真犯人として描かれていました。 しかしドラマ版では、過去の事件を逆恨みする「田中正志(演:せいや)」が黒幕として登場し、みきおの共犯者として事件を大きく動かしています。終盤で一気に真相が明かされる展開に、驚いた人も多かったようです。 この改変には、「最後に詰め込んだ印象がある」「原作の方が納得できた」という声がある一方で、「最後まで犯人が読めず楽しめた」「ドラマとして綺麗にまとまっていた」と評価する意見も多く見られました。ラストに強い印象を残した実写化作品のひとつといえるでしょう。黒幕を演じたお笑いコンビ「霜降り明星」のせいやさんのキャスティングも大きな話題となり、多くの視聴者を驚かせました。 ●真逆のラストでもファン納得の改変 2009年と2011年に放送された人気TVドラマ『JIN-仁-』(原作:村上もとか)は、江戸時代にタイムスリップしてしまった外科医「南方仁(演:大沢たかお)」が、現代医学の知識を生かして人びとを救っていく物語です。本作は、原作とドラマでは結末が大きく異なることでも知られています。 原作、ドラマ版ともに終盤では、緑膿菌感染症にかかったヒロイン「橘咲(演:綾瀬はるか)」を救うため、仁が現代へ戻り抗生物質を手に入れる展開が描かれます。そして、物語冒頭に登場し、タイムスリップする原因となった「謎の男」の正体が、江戸から現代へ戻ってきた仁自身だったことが判明したところから、物語は大きく分岐していきました。 原作では、仁は再び江戸へ戻って咲を救い、ふたりは結ばれます。その後も医学の発展に貢献し、仁友堂は現代へと続く医療機関に発展しました。一方、現代に残ったもうひとりの仁は、医師として生き続けることになります。 それに対しドラマ版では、仁は現代に取り残され、抗生物質だけが江戸へ届けられる展開となりました。命を救われた咲は、仁の記憶を徐々に失いながらも彼を思い続け、生涯独身を貫きます。そして仁は、咲の子孫である「橘未来(演:中谷美紀)」を通して彼女の人生を知ることになり、原作とは異なる切ないラストが描かれました。 正反対のラストながら、「見事に成立していた」「咲の手紙の場面で泣いた」といった声も多く、改変しつつ完成度を保った実写版として今も語り継がれている作品です。 ●原作主要キャラ出ずとも上手くまとめた実写版 2006年に公開された実写映画『DEATH NOTE』も、原作のラスト展開を大きく変更した実写化作品として知られています。作中では、「名前を書かれた人間は死ぬ」ノートを手に入れた「夜神月(演:藤原竜也)」と、名探偵「L(演:松山ケンイチ)」の頭脳戦が描かれました。 原作では、Lは月の策略によってデスノートに名前を書かれ死亡し、その後は後継者の「ニア」と「メロ」が事件をそれぞれ引き継ぎ、最終的に月を追い詰めます。しかし実写映画ではニアとメロは登場せず、L自身が「心不全で23日後に死亡」と条件付きで自らの本名をノートに書き、限られた時間のなかで月の正体を暴く策を巡らせていきます。 最終的に月が死神「リューク」によって名前を書かれて死亡する、という結末自体は原作と同じですが、L本人が月を追い詰める構成へ変更され、物語は2部作で完結する形となりました。 この改変に対しては「ニアとメロも見たかった」「高田清美の部分もだいぶ変わってた」という声がある一方で、「映画として綺麗にまとまっている」「Lと月の対決に集中できた」と好意的な意見も多く見られました。原作とは異なるラストながら、完成度の高さが評価された実写化作品のひとつといえるでしょう。

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