「無実の人間の叫びにこたえて」再審制度の見直し 政府案に批判強まる “抗告”と“証拠開示” 問題どこに?【報道特集】

再審=裁判のやり直しの制度見直しについて。えん罪被害が相次いだことを受けて始まった議論だが、政府案に対し批判の声が強まっている。人生を奪われた当事者らは、「無実の人間の叫びにこたえてほしい」と訴えている。 ■審理の長期化など問題に…「再審制度見直し」政府案には批判の声 4月18日、東京・渋谷のスクランブル交差点前に人々が集まった。「再審制度の見直し」がテーマの集会だ。 古舘伊知郎さん 「国家を守るために、1人や2人や3人の人生や命を犠牲にしていいはずがない」 映画監督 周防正行さん 「本当に今チャンスです。本当に多くの人の声で変わりますから。今足りないのは僕たちの声だけです」 再審とは、有罪が確定した刑事裁判をやり直し、誤って有罪にされた人を救うための制度。 死刑判決を受けた袴田巌さんをはじめ、再審無罪となるケースが相次いでいる。 再審開始のハードルの高さや、審理の長期化などの問題が明らかになり、制度の見直しが進められているが、政府の改正法案については批判の声が強い。 集会に参加した袴田巌さんの姉・ひで子さんは… 袴田ひで子さん 「再審法改正にはともかく即時抗告はなし、それと証拠は全部出す。そうすれば進む道があるんです、再審の被害者には」 政府案については、自民党内からも異論が上がっている。 自民党 稲田朋美 元政調会長 「1ミリも私たちが言うこと聞かないじゃないですか!」 再審制度の見直しをめぐって、今何が起きているのか。 ■奪われた38年 2度目の再審で開示された“無罪につながる証拠” 福井県に住む前川彰司さん(60)。殺人の罪に問われ、懲役7年の刑が確定した。 だが、前川さんは一貫して無実を訴え、2025年に再審=やり直しの裁判でようやく無罪が確定した。逮捕から38年がかかった。 前川彰司さん 「相当長期にわたって重い十字架で苦しむことになったと。生きてても地獄、生き地獄」 前川さんは、なぜ無実の罪に問われたのか。 事件が起きたのは1986年、福井市で中学3年の女子生徒が包丁で刺されて殺害された。

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