40年前の殺人事件を巡り、去年再審無罪が確定した前川彰司さんが28日、長年にわたり不当に身体を拘束されたとして、国に対しておよそ4000万円を支払うよう福井地裁に請求しました。 女子中学生殺人事件で再審無罪が確定した前川彰司さんは28日午後、福井地裁を訪れました。 ■前川彰司さん 「刑事補償請求を、きょう1時すぎに、裁判所の刑事訴訟の係の人にこれを出す」 刑事補償請求は、無罪判決が確定した人が、身柄を拘束された期間に対し、国に1日あたり最大1万2500円の補償金を求めるものです。 前川さんが拘束されたのは、逮捕からの拘留期間と刑務所での服役期間のあわせて8年8か月で、補償金額3981万円あまりを福井地裁に請求しました。 しかし前川さんは、奪われたのは収容されていた日数に留まらないと感じています。 ■前川彰司さん ■記者 「およそ3900万円という金額は妥当な金額だと?」 ■前川彰司さん 「妥当じゃない話にならない。40年の空白があって、その間もし仕事して稼いでいた金額がこれに加算されるとなると、とてもじゃないけど納得できない」 前川さんは去年12月には裁判にかかった費用を請求する裁判費用の補償請求を行っていて、28日で刑事事件の手続きは一区切りがつきました。 ■前川彰司さん 「最も大切なのは、福井事件がどういう事件だったのか。事件の本質・実情解明されること。民法において、民事裁判において、福井事件を再度裁いてほしい」 現在、政府と自民党の間で再審・裁判のやり直しを巡る法改正の議論が行われています。 前川さんは、新たな被害者を生まないために、再審法の改正も含め、今後もえん罪被害者の救済につながる活動に力を尽くしたいとしています。