八代市庁舎めぐる汚職事件 逮捕前の市議の音声データで語られたことは【熊本】

八代市の庁舎建設をめぐり、現職の八代市議らが逮捕された事件をめぐって、TKUでは、成松由紀夫容疑者と八代市の幹部が協議した際の音声や内部文書とされるデータを入手しました。 成松容疑者「後からどうのこうのというのが、あるんでしょ?」 八代市職員「一つの手法」 成松容疑者「最後の方の?」 八代市職員「外構とかで、どうにか」 成松容疑者「微調整ではなくてまずはCLT(資材)の全支給」 八代市職員「CLT…」 成松容疑者「これが絶対やっとかんといかん」 八代市職員「全支給…」 成松容疑者「全支給、一番これが手っ取り早い」 TKUが入手した2019年12月に録音された音声データに逮捕された八代市議の成松由紀夫容疑者が、八代市の幹部職員らと協議を行っている様子です。 警察やTKUが入手した八代市の内部文書によりますと、新庁舎の建設業務を落札した東京の前田建設工業が、落札から2カ月後の2019年11月に「利益が足りず入札を辞退する予定だった」と市側に説明。 しかし、「不足分は契約後に何とかするので、応札してほしい」と市の関係者から要望があったとして、およそ11億円を市側に求めたとみられています。 八代市職員「この(建設会社提示の)数字だけでやっていくのは…」 成松容疑者「他にも手はある、と」 八代市職員「手はある、手はあるので…」 成松容疑者「心強い」 八代市職員「まだ、まだ、まだ、まだ、約束はできない」 音声データでは、市の幹部職員が建設会社側が求める金額に難色を示します。 成松容疑者「インフレスライドは〈真水〉になるのか」 八代市職員「真水になる。検証した結果、出るのなら」 成松容疑者「10億円は出らんでしょ」 八代市職員「10億円は…」 市側がインフレスライドと呼ばれる物価高対策の制度について成松容疑者に説明すると、容疑者は次のように漏らしました。 成松容疑者「5億円ぐらい、半分行くとよかばってんが。すっと、あとはこざこざで」 八代市職員「それは…」 この音声データについて逮捕前の2025年12月、成松容疑者はこのように話していました。 (あの声は成松さんではない?) 成松容疑者「いやいや、そんなことはない。俺の声だよ。(動画投稿サイトの同じ音声を)ほぼ全部確認したけども、俺がしゃべっているのは間違いない、結構ある。そこに嘘は言わないが、きれいに切り取られている。その前後(の文脈)がある」 成松容疑者は自分の声と認めたものの、「編集されたもので、市側から説明を受けただけ」と、あっせんを否認していました。 また、TKUが入手した八代市の内部文書には、この音声データを基にしたとみられる議事録も存在します。 しかし、これまでにTKUが八代市に対して行った公文書公開請求では、議事録は『不存在』となっています。 八代市では議員から要求があった場合、『職員は文書に残す』という規定があるものの、八代市の小野泰輔市長は7日の会見で「議事録を残していないことが常態化していた」と説明しました。 【八代市小野泰輔市長】「このような事態で多くの市民のみなさんにも不信が高まっているので、その改革の役割を担いたい」 八代市によりますと、新庁舎をめぐっては、工事費の増額や外構の随意契約など、前田建設工業などの共同事業体に追加で12億9000万円余りの契約が行われています。 なお、贈賄側の前田建設工業側についてはすでに3年がたち、時効が成立しています。

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